今月のまとめ MAR2020 - オキラクキロク

今月も、まとめる！

３月前半は旅行に行ったり大学の授業に出たりしてたのに、後半は本当〜〜〜〜にバタバタとした毎日でした。モントリオールでも新型コロナウイルスの感染者が増えて、大学が閉鎖され、国際便の全キャンセル説が囁かれ、かなりハラハラした。これ以上カナダにいてもねえってことで、予定より１ヶ月以上も早く帰国しました。

今思えばこの決断は正解だったんじゃないかなあ。空港とか機内で自分が罹患するのも怖かったけど、自分が感染源となって周りの人たちに移すことの方が怖かった。少し前までは若者は重症化しないって聞いていたけど、20代の患者さんも亡くなるケースが出てきて、まだ何もかもが不明確なのが漠然と怖いね...。今のわたしにできるのは、手洗いうがい・外出自粛に尽きますね。まあでも、家にいる時間が長い分、コンテンツをもっともっと活用してこ〜。インターネットがある時代に生まれてえかった〜。

何はともあれ...

よかった本たち
- ・おれに関する噂（筒井康隆）
- ・ひとりずもう（さくらももこ）
よかった映画
- ・彼らが本気で編むときは、
- ・ミッドサマー
よかった音楽

よかった本たち

最寄りのブックオフが最寄りと言ってはいけないレベルに遠い（チャリで30分）。

・おれに関する噂（筒井康隆）

おれに関する噂 (新潮文庫)

作者:筒井康隆
発売日: 1978/05/29
メディア: 文庫

星新一のもっと黒いバージョンって印象。「おれに関する噂」を含めて11本の短編が入って、移動時間にサクサク読めてよかったです。お気に入りは「怪奇たたみ男」。世にも奇妙な物語ぽいタイトルだけど、内容も世にも〜にありそうな感じ。汚い畳の上で寝ていた主人公が目覚めると、顔に畳の目の跡がついていて、放っておいたら徐々に顔が本物の畳になっていく話。主人公がめちゃくちゃ冷静でそれが一番怖かったね...。部屋の畳を粗末にしたからバチが当たったんだな〜、しょうがないから今後は大事にしよーっと、って。いや、ええんか...？顔が畳になってるんだから、もっとあがいた方がいいのでは...。でも、なんだかんだ幸せな結末。

・ひとりずもう（さくらももこ）

ひとりずもう (集英社文庫)

作者:さくらももこ
発売日: 2019/04/19
メディア: 文庫

さくらももこ！！！中高生から漫画家になるまでの話が中心で、デビュー決定の電話が鳴った時のエピソードとかジーーーンとするものもあって素敵でした...。さくらさん、前にどこかで飲尿療法を激推ししてて、それ以来「さくらももこ＝飲尿療法」の条件反射ができてしまった。初心者は冷蔵庫で冷やしてから飲むと、においも味もあまり気になりません！って言ってた。飲尿療法の玄人って多方面でアウトだと思うんだけど、飲尿界隈ではヒエラルキーがあるんですかね...。

よかった映画

・彼らが本気で編むときは、

生田斗真がトランスジェンダーの女性に『彼らが本気で編むときは、』予告編

いいです...。生田斗真演じるリンコさんが女性にしか見えん。LGBTQが題材の映画ってだいたい主人公がトランスジェンダーだけど、これはまだバイアスの少ない小学生の女の子が主人公だった分、純粋な疑問をぶつけたりひとりの大人として接したりする描写が多くてよかった。体の”工事”がどんな風に行われるのか、とか大人になると面と向かって聞きにくいもんね。あとは、ネグレクト気味の主人公のお母さんと、お母さん代わりをしてきたリンコさんが対峙するシーンが心苦しくて印象的だった。血の繋がりはあるけど愛し方が分からない実のお母さんと、主人公が本当に大好きだけど血の繋がりがないリンコさん。ハア...みんな幸せになってくれ...。

・ミッドサマー

『ミッドサマー』本国ティザー予告（日本語字幕付き）｜2020年2月公開
日本に帰る飛行機の中で観ました。A24が好きなので、観てみるか〜と軽い気持ちで鑑賞。映像の明るさとか衣装の可憐さと、陰に入った時の暗さ・おぞましさの対比がすごい。フット後藤の「高低差で耳キーンなるわ」ってツッコミがあるけど、耳キーンどころか鼓膜が消し飛ぶんじゃないかってくらいのコントラストがあります。ストーリーは、うーん、よく分からん。主人公のメンヘラ加減が観ていて結構しんどい。あと、人間の叫び声って怖い。あんまり聞くことがないから、絶叫とか泣き声とかでビクッとすることが多かった。これはよかった映画ってよりは、話題だから観たけどそうでもない映画って感じ。人によるんかねえ。